放置畑の復旧・整備~食を支え、心を潤す、ふるさとの農地を活かそう!~


豊かな田畑は豊かな恵みを生み、その美しい景観は安らぎを与えてくれます。
しかし今、私達のまわりには、荒廃した農地が増えています。
全国の耕作放棄地面積は、昭和60 年まではおよそ13 万ha で横ばいでしたが、平成2 年以降増加に転じ、平成22 年には39.6 万ha( 概数値) となっています。
20 年間で約2 倍に増加しているようです。
この東条地域でも例外ではなく、目に見えて年々耕作放棄地が増えています。
一度耕作をやめて数年経てば、農地の原形を失うほどに荒れてしまいます。
また、病害虫・鳥獣被害の発生、雑草の繁茂、ゴミの無断投など、周りの環境に様々な悪影響を与ます。
かけがえのないふるさとの農地を、豊かなまま未来の子供たちに引き継いでいく。
それが私達の世代の使命です。

里山整備

森林整備

里山・森林の整備~美しい里山の自然を、未来にも残したい~


里山(里山林)は、人里に近い山林のことで、数百年以上にわたって、近隣に住む人々に日常生活に必要な燃料や肥料(緑肥)を供給してきました。農用林とも呼ばれました。
人々は、薪炭林で頻繁に伐採し、枝葉も採取して資源として利用しつつ、切株からの萌芽(ヒコバエ)により、林をまた再生してきました。
当時の伐採は15~30年程度と短い周期で行われたため、大木はありませんでした。
しかし、1950年代以降は燃料などに使うこともなくなり、放置されて大木や藪のような林になっています。
放置された里山では、ナラ枯れ(カビによる伝染病)やマツ枯れ(マツ材線虫病)などの被害が拡大し、里山を構成する生物のバランスが大きく変化しています。
「伐らなければ森林はあるべき姿に遷移していき、その結果自然に維持されていく」と考えられがちですが、実はそうではありません。
長期にわたって人手が加えられてきた里山林を維持するには、将来を見据えた管理が必要となります。 里山林を長期的に維持するには、人々が森林資源を利用する動機づけになるような、現代的価値の付加が重要と考えています。
例えば、木質資源を薪・ペレットストーブなどに利用し、それを新しいライフスタイルとして楽しみつつ、里山資源の循環利用の活動に参加するなどの取り組みを提案していきます。

石垣の復旧・整備~東条地域の「里山再生」は石積みなくして語れない~


とにかくこの地域は石がゴロゴロ出てきます。
昔から、この地域では、「土地の境界線」「土地の補強」などに石積みが利用されてきました。
農業が生活の中心の時代には定期的に手入れがなされていましたが、主に高度経済成長期以降、産業構造が変化したことや、住民が高齢化し、地域の担い手が流出・減少していることなど、地域を取り巻く環境の変化を受けて東条の山間地域の景観は急激に変容してしまいました。
放棄された耕作地の土手、住人のいない民家の石垣、倒壊してしまった文化物周辺の石積み…。
とにかく、途方もない石積みとの戦いです。

石垣整備

林道整備

林道の清掃~森林の持つ公益的な機能の維持、増進のために~


滝本の畑とを結ぶ林道は、かつて森林の整備・保全を目的として設けられた道路です。
森林資源の育成と林業経営・農業経営の合理化の促進とともに、地域の生活環境整備、産業の振興等にとって重要な役割を果たしていました。
しかし、それまで森林整備を支えてきた林業や農業が、採算性の悪化等により、整備・管理が停滞すると、十分な間伐や清掃などの手入れが不足した状態が見られるようになってしまいました。

林道のところどころで低木が互いに覆いかぶさり、ツタが伸びまくって落ち葉が大量に道路脇に堆積し、下の部分は土になり植物が根を生やして…。
ほっといたらこの林道は数年で崩壊してしまうのではないか。
私たちは、災害の未然防止、通行車両の安全に役立てないかと、清掃や草刈り等に取り組んでいます。
また、林道脇でのゴミの不法投棄の抑制に、定期的なパトロールも実施しています。

文化物周辺の整備・清掃~この文化資源を、子や孫に残したい~


東条地域には1000 年以上前から人が住んでいたことが伝えられており、広く文化物が分布しています。
これらの文化物は、長い年月にわたり人々に守り伝えられた地域の宝であり、今後もその価値を損なうことなく伝えていくことが大切です。
地域内に存在する文化物は、指定等を受けた文化財を含め、その所有形態は様々です。
当然有形文化物は、維持管理のために定期的な補修等が必要となりますが、過疎が進む中山間地域では、経費と手間が大きな負担となり、管理が行き届いていないのが現状です。
「故郷を誇りに想い、豊かな歴史文化を次世代へ伝承する。」
そんな志の人々がボランティアで集い、真剣に活動に取組んでいます。
今後もその価値を維持し続けるために、保存管理計画、 整備計画を作成し、計画的に適切な保存・活用を図っていきたいと考えています。

清掃活動